村井忠夫のマンション管理ブログ

村井忠夫のマンション管理ブログ
【番外】11年目。公開遺言のつもりでブログを書き続けます

10年書き続けてわかってきたブログの意味

 このブログは、今回から11年目に入ります。

 2006年11月26日に『民間分譲マンション半世紀の証人「四谷コーポラス」のことを誰も言わないから・・・』という見出しが第1回でした。それから毎月5の日に更新しながら、もう10年が過ぎました。

 最初のうちは、ブログの書き方も書く意味もわかったようでよくわからない状態の手探りでした。不動産ジャーナリスト会議のサイトにブログを掲載するから・・・という呼びかけで書きだしたという、いわば、誘われた形で、受け身のスタートだったと思います。呼びかけでこのきっかけを作ってもらった千葉利宏さんからは、何かにつけて手ほどきを受けながら書き続けたものです。

 千葉さんの声があってこのブログが始まったことを実感します。千葉さん、本当に感謝しています。

 しかし、始めたあと誘われた感じはすぐ消え失せて、ブログを書く実感にはまっていった気がします。

 更新を重ねるうちに、ちょっとした機会に《読まれている》感じが生まれてきたからです。いずれ書くことがなくなってしまったらいつでもすぐおしまいにしようとはじめのころ思っていましたが、その《おしまい》のチャンスは来ないまま10年が過ぎました。

 10年たって、ブログを書く意味が、今ではもうはっきりわかってきました。

 ブログは、人間として生きる自分ならではの意見や主張の継続的な発信手段であるという意味が。

 ブログには、公表の可否が第三者に委ねられる一過性の投書などと違う確かな独立性があるという意味が。

 ブログは、何よりも発信した意見や主張に対するリアルな反応がすぐわかる発信手段であることが。

10年たって年来の確信があらためて裏付けられた

 マンション管理に関わるようになってから30年近く言い続けてきたことが、二つあります。

 まず《世の中で起こることはマンションでも必ず起こる》こと。だから、マンションの様子を考えることはそのまま社会を考える意味につながること。

 もう一つは《何であっても時間が経過するほど「管理」の重みが大きくなる》こと。古くなるほど管理がモノの存在価値を左右します。マンションがこの点の例外である理由は、いかなる意味でも絶対にありません。

 新しいマンションなら管理がどうだとかああだとかいう実感も機会もありませんが、マンションの古び方が少しずつ目立つにつれて《管理》という言葉がだんだん見過ごせなくなります。

 この二つの実感は、テレビや新聞で見聞きした世の中の成り行きについての感想と、どこかでそっくり重なります。

10年たったが誰も言わないことがわかったから・・・

 でも、こんなことは、当たり前で誰にもわかりきった話です。マンションが珍しくもない存在になった今、世の中の誰でもみんな知っている当たり前のことです。

 しかし、それにしては、誰も、何も言いません。10年経って、つくづくそう思いました。本当は、どこかで、誰かが言っているのに私が知らないだけなのかもしれませんが・・・。

 気になるなら、誰も言わなくても、気がついた人間が言わなければなりますまい。何だかヘンだと思ったら、口をつぐんで黙っているわけにもいきますまい。

 ならば、齢を重ねた人間が、あちこちへの差し障りを気にせず、ありのままに正直な言い方でモノを言うべきではあるまいか・・・。

 これが、10年間、マンション管理ブログを書きながらごく自然に生まれてきた感想です。

 ただし、知らないことだって、いっぱいあります。わかった顔でわかったな顔でモノを言う独りよがりが傍迷惑さをまき散らすことも齢相応に心得ています。断定できることがそんなにないことも承知しています。

 そんなことを感じながら、竣工以来同じマンションに40年以上住み続けて85歳になった人間の書くブログは、これは、もう間違いなく遺言と同じだな・・・という実感が今あらためて浮かび上がっています。

 これからも、気がついたことを普段着の言葉で綴るブログを書いていきたいと思っています。

 老いの一徹ブログ、11周目のスタートです。
 

| muraitadao | コラム | 11:07 | comments(1) | trackbacks(0) |
ブログ11年目、おめでとうございます。
弊ブログは12年と半年経過。
お互い頑張りましょう!
| マンション・チラシの定点観測 | 2016/11/26 11:32 AM |









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