村井忠夫のマンション管理ブログ

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【語り尽くされていないこと、見逃されていること46:大学教授】分かっているようで分からない肩書き。マンションにも住んでいるはずだが姿が見えない・・・

大学の先生だから「大学教授」だって?確かにそうだろうが、でも・・・

 大学教授は、今や弁護士と並んで説明抜きで通用する肩書きなのだろうか。

 事件とか事故などのニュースのたびに必ずどこだかの大学教授のご託宣があるが、いったい大学教授というのは、どこで、誰が、誰を対象として、どういうふうに決めているのか。まさか、勝手に決められる肩書きでもないだろうが・・・。

 そういえば、このところ「何とか教授」というのが目につくようになった。「名誉教授」ぐらいは昔から知っているが、「客員教授」とか、「特任教授」とか、「特命教授」とか・・・。

 いったい日本の大学教授は、今どのくらいいるんだろうか。

 そもそも、大学っていくつあるんだろうか。ときどき、この齢まで聞いたこともない大学の名前を聞いて驚くことがあるが・・・。

 ・・・などと思っていたところへ、文部科学省の天下りのニュースで、文科省の何とか局長が早稲田大学の教授になるという話を聞いた。大学教授になるぐらいの人は誰でもそれなりの専門分野に通じているはずだと思うのだが、文科省を退職してすぐ教授になるような人だったら、いったい何の専門なんだろう。・・・。

《天下りに詳しい》と紹介された大学教授が標準管理規約改正検討会で名前を聞いた人だったのに驚く

 そんな気分だったある日、遅めの昼食を取りながら見ていたテレビで、TBSの情報ワイド番組が文科省の天下り問題を取り上げていた。

 そこに何とマンション標準管理規約改正検討会の中心メンバーだった大学教授がコメント役で出てきたのに驚いた。画面の下に《〇○大学院大学教授。天下り問題に詳しい》とあったのを見て、もっと驚いた。

 標準管理規約の改正という、とても影響力が大きくて現実的なマンションの約束事の見直しをした時に「どのくらいマンション管理現場の実情が判っているのか?」と、随分と議論になった大学教授が、今度は《天下りに詳しい》という紹介付きでテレビ番組に出てくるとは、いささか思いがけなかった。

 世の中に想像も付かないことがあるとは、この節いつも痛感してはいたが…。

 なるほど!なるほど!

 標準管理規約の改正に取り組むほど《マンションに詳しい》のだから《天下りにも詳しい》というわけか…。

 なるほど!なるほど!

 そんな大学教授に頼むテレビ局があるから、頼まれる大学教授がいるわけだ。

 なるほど!なるほど!

1500万人以上が住むマンションには大学教授も住んでいるはずだが・・・

 よく分からないものの、大学教授なら何の専門であっても難しい問題にぶつかったとき、普通の人より遥かに手際よく考え方を上手にさばけることは確かだろう。

 ならば、そんな考え方上手の大学教授は、素人集団のマンション管理組合にとっても力強い頼りになるはずだ。

 国交省のデータを見ると全国623万戸のマンションに1530万人が住んでいるともう以前から発表されているのだから、いまマンションに大学教授が住んでいないはずがない。
・・・と思うのだが、実はそこが判らない。

 私は600戸のマンションに40年以上住んで管理組合に関わり続けてきたが、初代の理事長を引き受けて汗を流してくれた理科系大学教授のほかは、そういう人はいなかった。時たま、自分本位の厄介な問題を起こして管理組合の頭痛の種になった某有名私大の教授がいたりしたが、その他には居るのか居ないのか全く判らない。居るのなら、ぜひ知恵を借りて頼りにしたいと何十年も思い続けてきたのだが・・・。
                   ☆
 文科省の天下りニュースで分かりかけたような気がした「大学教授」のことは、やはり分からない。難しい。

 こんなに難しい問題を解く場面こそ大学教授の存在感発揮のチャンスなのに。

 何でもそれらしく謎解き明かす番組を流すテレビが、この難しくて分かりにくい《大学教授》のことを取り上げてくれるといいのだが。

<編集者・注>
〇大学数=779校(国立86校、公立91校、私立600校)
〇大学教員数=18万4248人(学長743人、副学長1299人、教授6万9465人、准教授4万3416人、講師2万1645人、助教4万1844人、助手5836人)
(文部科学省学校基本調査・平成28年度から)
 

| muraitadao | コラム | 15:58 | comments(0) | trackbacks(0) |









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