村井忠夫のマンション管理ブログ

村井忠夫のマンション管理ブログ
【43年の実感で「マンションの管理」を考える 14】このマンションで人生の半分を過ごしてきた実感を残したいから本音をブログで書く

更新400回目の機会にアクセスを確かめてわかった、これだけの人が本音に付き合ってくれたことが…

 このブログの更新も今回で400回目となる。更新回数だけを考えるなら、400回ぐらいザラのまたザラかもしれない。

 1年だけ毎日ちょこちょことメモ程度の数行を書き続けて2年目の2月ごろ幕を下ろしても、更新回数は400回になる。

 こちらは愚直に月3回のペースで12年間書き続け、更新を重ねた後の400回目だ。本音を言えば、更新回数もさることながら書き続けてきた年数の方にこだわりがある。《続く》ことが、何よりも決定的に大きい意味を持つと思うからだ。

 とりわけブログの場合、いったい《何のために》《何を》《誰に向かって》書くのかという意識がはっきりしていないと、とても書き続けてはいけない。

 とはいっても、書く方がそう思っているだけでは結局のところ独りよがりにとどまる。誰かが目を向けてくれてこそのブログなのだから。

 だが、このブログはイラストがあるわけでもないし、大うけするような素材を書くわけでもない。いったい、どのくらいの人が目を向けてくれているのだろうか・・ということは、いつも気になっていた。

 だから、正直に書くとアクセス数が気になっていた。面白おかしい気楽さとは程遠いブログだから、アクセスの多さなど始めから考えていなかった。まぁ、せいぜい3桁ぐらいで、いいところ年賀状レベルの一定数の人の目に触れて続けていればいいと思っていた。

 そんなつもりで書いてきたブログだが、毎月のアクセスを確かめてみた。
 わかった限りで書けば、こうなる。
【2012年】2,700〜 5,800
【2013年】4,800〜 8,500
【2014年】3,800〜17,400
【2015年】2,000〜10,800
【2016年】1,400〜 5,700
【2017年】2,000〜 4,200
 これは、毎月3回のペースで発信してきたブログの書き手に6年間つき合ってもらった読み手の記録でもある。今回の更新までの直近250回あまりになる。《続ける》ことにこだわってきた書き手の思いが、読み手にはこれだけ受け止められたのだという感じでもある。

 正直、地味で面白さもないのを承知の上で不愛想なブログを一途に書き続けてきた身には、文句なしにありがたいと思う。書き手にとっては勲章のようなものである。

「マンション管理ブログ」を書く思いは前よりも強くなってきた。マンションの「いま」、どのくらいの人が「いま」に気づいているかを書くために・・・

 30年以上前からもともと住宅のことを《書く》仕事だったから、マンションについて書く機会は多かった。だが、その大半は購入ガイダンスの情報だったから、高額なマンションをなけなしのお金で買って住み始めたあとの情報ではない。

 良きにつけ悪しきにつけ、住み始めた後の段階を書くなら管理ステップの情報だが、はじめのうちは、いずれ誰かがそういう情報を書くだろうと思っていた。

 しかし、その気配は一向にないままだった。

 誰かが…と思っているだけでは、と思い始めたころに機会があって始めたのがこのブログである。でも、格別の宣伝や広告があるわけでもないから、こんなブログの存在は気づかれにくい。

 誰でもそうだろうが、いったい、どこの、誰が読んでくれるんだろうかというおぼつかなさを気にしながら、毎月3回の更新原稿を書く時期が続いた。

 ところが、どういうふうに…という感じは今もわからないままなのだが、しばらくたつと、何かが少し違ってきた。時たまだが、はっきりした反応がいろいろな形で届き始めたからだ。

 そこではたと気が付いたのは、マンションの管理を語り続けるこのブログには書き手の個人的レベルの単純な随想や断片的な所感の類ではなく、一般的なメデイアでは取り上げられることがないマンション現場の今日の問題をとり上げる必要が大きいことだった。少し書き慣れてきたブログに特有の表現法があることに気付いた時期でもあった。
                   ☆
 そこに気づくと、マンション管理セミナーや各種の講座で出会った人からブログのことを聞かれることがとても多くなってきた。

 自然な実感として、このブログで書く情報には個人レベルを超えた集合住宅特有の広がりがあるはずだという意識も回を追って明確になってきた。

 自分自身のマンション居住経験、かつて住宅ローンを通じて住宅事情そのものに多面的に触れてきた視点、住宅問題の書き手として接してきたジャーナリズム世界の一端とつきあった経験などが重なって、ブログに書く問題意識はますます鮮明になってきた。

 新聞にもテレビにもSNSにも出ないから大抵の人が気づかぬままの「マンションの今日」を書き留めておきたいという気持ちが・・・。

ブログを書くことで伝えたいもう一つの真実。「マンション管理の本質は過ぎた年数への対応。年月が過ぎるとマンションはどうなるかの確認」であること

 もうひとつ、更新400回の機会に述べておきたい本音の中の本音がある。

 それは《何年経過したらマンションではいったい何が起こるか》をありのままに語ることだ。

 マンションは長寿命の建築物である。取り壊される日まで同じ場所に建ち続けながら、経過した年数に対応して建物も住む人も確実に変貌していく。どんなマンションも過ぎた年数だけ建物が古くなり、居住者は高齢化と入れ替わりを重ねながら複雑に変貌する実情には全く例外がない。

 そんなことぐらい、誰だって知っている。言葉や理屈の上では・・・。

 でも、マンションの経年変化の実情は物件ごとに違う。古び方はマンションの数だけ多種多様なのだ。新旧大小の差に反映しながら物件の個別差が経年変化を多様化していくのだから。

 さらに、同じ物件でも大半の場合は居住者が入れ替わり、入れ替わらぬまま同じ居住者が住み続けても高齢化する。

 同じマンションの同じ住戸に43年住み続けてきた実感は、まさにこの一点に絞られる。

 となれば、そうしたマンションの経年変化の実情を語り残さなければ・・・。
                   ☆
 いま86歳。居住歴ももう43年を超えた。長寿命のマンションで年数が経過したら、どこがどう変わっていくかを、個人レベルで目の当たりに嫌というほど確かめ続けてきたことになる。

 たった一人の区分所有者ではあるものの、人生の半分の期間を通して、管理組合や管理会社、マンション管理センター、国土交通省、マンション学会が、マンションの現実にどこまで認識して実際に何ができるかを確かめ続けてきたことになる。

 当然、それなりの感想を書き残さなければならない。

 多数決民主主義を絵に描いたような区分所有原則が実情にどれだけ有効に対応できるかも見続けてきた実感を残しておかなければならない。一つの建物空間で大勢の人が生活の基礎条件を共有する考えの理想と現実を書き残さなければならない。集合住宅という居住形態がその時々の社会事情と切り離せないほど密接に関連しあっている実感を書き残さなければならない・・・。

 だから、ブログを書く。

 間に合ううちに、伝えておきたいことをブログに書く。本音で書くのだ。

| muraitadao | コラム | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) |









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