村井忠夫のマンション管理ブログ

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調査でマンションを本当に語れるのだろうか? 客観的な数字だけで浮き上がらせる可能性と限界

 昔に比べると、マンションのことを語る人はずいぶん多くなった気がする。

 そのせいかもしれないが、マンション総合調査のデータを引き合いに出して語る人が少なくない。

 まぁ、わからぬことでもないが・・。

 こんなに増えたマンションのことを実証的に確かめられる材料は、ほかにないのだから。

 マンションの調査と言っても、実際には需給段階のものが多い。

 しかし、マンションは住むための生活財なのだから限られた短い期間の需給段階での調査に比べて継続した居住段階での調査の方がはるかに大きな情報価値を持つことはいうまでもない。

 その意味で、竣工後年数の長い物件を対象としたストック次元での調査は、際立って重要である。マンションストック全体の様子を客観的に確かめようとすると、手がかりはストック面の調査数字データを使わなければならないのだから。

いずれにせよ、数年ごとに公表されるマンション総合調査は今でも希少価値が大きい。

 でも、その点をはっきり認識した上でいうのだが、あれは、実のところ、マンションという名の建物の調査という意味の方が大きいのではないか。

 住んでいる人間のことも、確かに、少しばかり、あるにはあるが・・。

 率直に言えば、やはり実情をつかみにくい人間の様子がわかる調査ではないような気がする。

 そんなこと、当たり前だろう・・という声が、どこかから聞こえてくるような気もするが・・・。

 あれは。マンション居住者実態調査ではないんだから・・・という声も続いて聞こえてくる。

区分所有者イコール居住者という建前を信じる人なんて今でも本当にいるんだろうか?

 もはや超古典的と言っていい感じになってきた課題がある。

 ここに書くのも気がひけるような気がするが、分譲マンションの区分所有者は居住者であるはずだという発想が何十年もにわたって今なお基本的な仕組みの前提となっている点だ。

 この実感を、いったいどう理解したらいいのだろうか。

 念のために書くのだが、物事が建前の理屈通りになるものではないなどという分かりきったことは、今さら言われたくない。
                   ☆
 昔々の大昔、マンションには賃貸マンションと分譲マンションの区分があって、マンションを長持ちさせるための管理システムは分譲マンションが前提となっていた・・・。

 だから、マンション管理の仕組みは、いつも区分所有者自身がそのまま居住者でもあるはずだという大前提があった。望ましい維持管理によって実現するマンションの住み良さがやがて商品価値を持つようになるはずだという密かな資産価値上昇への期待は棚に上げて。

 少し前までは、いつまでも、このマンションに住む積もりはない。いずれ、そのうちに・・・と誰もが考えていた。

 そんな空気の中のマンション管理だったから、わざわざ「永住できるマンション」などというタイトルの本が出たりした。永住する気がない人の方が多いからこそ、こういう書名が商品価値を持つという実情があったのは否定できない。

 ひと頃まで土地付き一戸建て住宅願望というのがあって。マイホームという言葉が流行語まがいに使われた時期があった。誰もが、《いつの日にか庭のある家に・・》を夢見て、そこへゴールするまでの長い道のりの中にマンション住まいを考えていた。

 マンションはその長い道のりの途中にあったから、いつまでも住んでいるようなところではなかった。表札やネームプレートがどんどん変わっていく中で、同じままの住戸があると、「あの人、まだ住んでいるみたいだね」と囁かれたりした。           
 《マンションって、いつまでも住んでいる所じゃない》というのは、目端(めはし)の聞く人の口から出た時代もあった。「そのうち引っ越すつもりなので・・」と、大規模修繕工事の時に言われたこともあった。

 そんな人たちは。もう誰もいなくなった。

| muraitadao | コラム | 18:11 | comments(0) | trackbacks(0) |









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